ふと、マスキングの話

先日、大井産業(材料屋さん)さんが年に一回やってる「大の市」という展示会に行ってきました。塗料メーカーから溶接機、接着剤からマスキングテープ、それにスプレーガンまで各メーカーさんがブースを構える展示会です。車の進化に合わせて材料も工法も良くなっているので材料の購入だけでなく、技術の勉強にもなりますので助かっています。

本日、何をネタにブログ書こうかなーと思いながら工場見学しておりましたら、そうだ塗装のマスキングも変わったなーと。ワタクシが板金塗装業界に入った時はマスキングなんてそこら辺にある毛布?布?と古新聞でした。自分ちで読んだり人からもらった新聞紙が工場に大事に蓄えられていました。その古新聞の端にマスキングテープを張り自家製マスカー(マスカーとは紙やビニールにあらかじめテープが張られてロール状になったもの)を作っては張りというのが普通でした。新聞紙の重なる向きで塗る場所に対してどこから張っていくなんてことをほんのちょっとだけ考えながら。

話は逸れますが車業界に入る前の学生時代、中学生の頃から同級生の家業のペンキ屋さんで建築塗装のアルバイトをしていました。もちろん外壁は新聞紙など使わずビニールマスカーとガムテープをバンバン使うのが普通でした。それから車業界に入ってみるとまさかの新聞紙。マスカーなんてもちろん在庫もなく、車の方が細部まで気を遣う塗装と思ってましたので意外でした。

その数年後、自分で自営業をはじめ、マスカーを購入。もちろん贅沢だなぁと思いながら。新聞紙は少しランクアップして新聞屋さんから売れ残った”まっさら”の新聞いただいて使うようになります。人が読んだ後は折り目もなくなりふやけたような古新聞、それに比べ新品の新聞はアイロンをかけたように”パリッ”としておりました。張りやすかったなぁ、、なんでかすごくきれいな仕事してる感じもしましたし(笑)

さて思い出話もこのあたりで切り替えまして、今ではどうなっているのか。新聞紙はもうとっくに見なくなりました。よっぽどサフェーサーを2回行うときの1回目、ようは上塗りにほとんど影響しないときに使うくらい。なぜかというと新聞紙でマスキングするとそこからゴミが出るわけです。本番で使うとベースコートやクリヤーコートにゴミが大量に付きます。じゃあ磨けば良いのか?といいますと、せっかく塗った塗装を磨きすぎると、塗りで作った塗装肌を落として必要以上にツルツルに仕上がります。磨き傷も出る、後々ゴミが浮いてくるリスクもありますし、ゴミを取り除いたペーパーの目も出てくる恐れがあります。
現在のマスキングでは大部分をビニールで覆うことが主流になりました。このビニール非常に薄く、折りたたんであるものを広げて使用するのですが、その際に静電気を帯びます。静電気を帯びたまま車に張りますので、塗装面に付くと面倒な静電気も逆に塗装中に舞うゴミを吸着する役目もありますし、塗装のミストも離さないでいてくれます。サンルイスでのマスキングはまだまだマスカーの割合が多いですのでもう少し張り方を勉強しながらビニール主体となっていかなくてはいけません。今後ブログで紹介する車両を見て「お、紙使ってないやん」って言われるように頑張ります。

ちなみに、新聞張ってた頃は、張りながら気になる記事に目が留まることもあり必要以上に時間がかかっておりました、、というのも良い思い出ですw

では

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