kawasaki・ZRX セラコート/H-111

最近セラコートばっかりUPしてるので「車の仕事はお休みですか?」と、お尋ねがありましたが、いえいえ車の方もしっかりやってますよと言いつつ本日もセラコートです。

まだ納品前ですので全貌は控えめにご紹介しますが、ZRXのエンジン一式をセラコートさせていただきました。なかなか形状も複雑ですし、バイクは基本どこからでも見えますので、色々な角度から見られても恥ずかしくないように念入りに作業します。塗り工程までくればこっちのもんですが、セラコート×エンジンパーツというのが工程的になかなか面倒で神経を使います。

その工程のひとつがブラストですね。メディアという研磨剤を吹き付けて対象物を研磨、今回でいうエンジン本体ですが、メディアを吹き付けるのはある程度きちんとマスキングが出来ていれば間違いもなくそんなに技術は要りません(時間はすごくかかりますが)。しかしその後です。メディアというのはかなりの隙間まで入り込んでおり、エアーブローで念入りに吹き飛ばしても後でサラサラッと出てくることもあります。正直、ふと気づくとそこにメディアが落ちてきたりするとゾッとします。エンジン内部にメディアが残ったままエンジンを組み付けるとどうなるでしょう?ジャリジャリと色々なベアリング、シリンダー、メタルと所かまわず傷を付けてしまいせっかく作ったエンジンがダメになってしまいます。

メディアは特にオイルなどに付着する癖がありますので、ブラスト前にパーツを高温で焼き付け(カラ焼き)オイルを飛ばしたのちにブラスト、そして洗浄、塗装となります。おおよそはこの工程で大丈夫かと思いますが、やっぱり念には念を入れるために超音波洗浄に浸けたのちに再度高圧洗浄&エアーブローで完成となります。ここで恐ろしいのが、超音波洗浄の底に少量ですがザラザラとメディアが落ちています。塗装後にということは表では無い裏側からとなりますので、これがエンジンオイルと混ざって、、と考えるだけで恐ろしいですね。100点の作業がどこまでかとなると正直難しいところもありますが、水を入れ替えてもう一度超音波にかけた際はメディアが手で分かる範囲で無かったので、ここで完成・納品とします。

そんなに危ないならやらない方が・・というのも一つですが裏面でもこの輝きを見たら手をかけてでも完成させたいですね。ちなみに表はサンドブラスト処理、裏面はオプションですがウエットブラスト処理にて仕上がりました。

 

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